■長年のアトピーで色素沈着と赤み(毛細血管の拡張)。レーザー治療の内容と費用

 

アトピーに長年悩まされてきた方にとって、本当にアトピーのかゆみやつらさは、
想像以上のものがあります。

 

 

ただ、せっかくアトピーが治まってきても、長年のアトピーが原因で
お肌がきれいな状態でなくなってしまったと、新たな悩みを抱える人も少なくありません。

 

 

特に女性は、首やお顔など、常に見える箇所に肌トラブルがあると大変です。
それに加えて、普段は見えない箇所でも、薄着の季節や水着になると、
途端に大きな悩みになってくるのです。

 

 

アトピーの悩みが少し落ち着いてきたら、お肌のきれいを取り戻すため、
ケアを開始していきましょう。

 

 

■アトピー後のお肌の悩み

 

アトピー後のお肌の悩みとしてはたくさんのケースがありますが、
今回は色素沈着と赤みについてご紹介します。

 

 

色素沈着は、アトピーで肌トラブルが長引いたことが原因であることが多いのですが、
それに加え、かゆくて掻いてしまったことが原因の場合もあります。

 

 

アトピーが原因の皮膚色素沈着は、関節の曲がる部分に見られることが多く、
膝の後ろ、腕の内側などでよく生じてしまいます。

 

 

同様に、曲がる箇所である股や脇などにもできやすいため、薄着の季節には
本当に大きな悩みになってしまいます。

 

 

赤みは、さまざまな原因で生じますが、毛細血管の拡張も一つの原因です。

 

 

お肌を清潔にしようとするあまり、ゴシゴシと洗顔してしまっていたり、
お肌のためと思って一生懸命しているマッサージが、その原因かもしれません。

 

 

これらの、間違ったお肌ケアを長期間続けていると、刺激により毛細血管が広がり、
皮膚を通して赤く見えるようになってしまいます。

 

 

これが、毛細血管拡張による赤みです。

 

 

お肌は、角質層によって、外からの刺激や最近から守られています。
しかし、この角質層がはがれてしまうと、皮膚のバリア機能が低下し、
皮膚の内部に刺激や細菌が届いてしまうのです。

 

 

その結果、血管を拡張する物質が大量に作られるようになってしまい、肌の奥深く、
真皮層の毛細血管が拡張し、赤みとして見えてしまいます。

 

 

アトピーに長期間悩まされた人は、肌荒れはもちろんのこと、
かゆみから掻いてしまったりしてお肌に刺激を与えてきたかもしれません。

 

 

また、お肌を少しでもきれいにしようと、一生懸命スキンケアを実施してきたかも
しれません。

 

 

それらの蓄積が、お肌にとっては刺激となり、赤みの原因となっていることが考えられます。

 

 

■アトピー後の色素沈着、赤みをレーザー治療で解消できる?

 

ご紹介した通り、お肌に残ってしまった色素沈着や赤みは、どうにか解消したいものです。

 

 

この解消方法として、レーザー治療を検討される方がいます。
レーザー治療は有効な手段なのでしょうか?

 

 

まずは色素沈着についてみていきましょう。

 

 

色素沈着は、一般的にレーザー治療は避けた方が良いと言われることが多い症状です。

 

 

理由として、レーザー治療を実施することで、
症状がさらに悪化してしまうことが多いからのようです。

 

 

そのため、積極的に色素沈着に対してのレーザー治療を
実施していないところが多いのが現状です。

 

 

最近よく名前を耳にするようになった、肝斑の治療が、色素沈着にも有効と言われています。
どうしても色素沈着をレーザー治療でと考える場合には、
肝斑の治療を実施しているところで相談してみるのも一つの方法かもしれません。

 

 

また、レーザー治療よりも弱い光線を使用したフラッシュ光線治療というものも
注目されています。
ただ、こちらに関しては、まだ実施している場所が少ないのが現状です。

 

 

このように、色素沈着に関しては、レーザー治療は
積極的に推奨されているものではなく、その施術回数も費用も、病院によってさまざまです。

 

 

施術を実施した場合も、一度の施術で効果がでるということは難しいようですので、
最低3回程度、金額にすると、お安く紹介されているところでも3万円以上は
見ておいた方がいいかもしれません。

 

 

詳しくは、その施術効果とともに、よく確認してから実施するようにしてください。

 

 

次に、赤みについてみていきましょう。

 

 

今回ご紹介している毛細血管が拡張することによる赤みには、
レーザーによる治療が効果的です。

 

 

現在はさまざまな種類のレーザー治療があります。

 

 

たとえば、フォトフェイシャルという治療方法もそのひとつです。

 

 

フォトフェイシャルは、光をあててお肌を美しくする方法で、
比較的実績の多いスキンケア方法です。

 

 

IPLという、波長の異なる光を照射するフラッシュライトを使用し、
毛細血管にダメージを与えることなく、ひらいてしまった毛細血管の縮小をかなえます。

 

 

この方法は、赤み解消だけでなく、しみやくすみ、お肌のハリ改善などにも効果的です。
費用は施術場所により大きく異なりますが、1回が1万円から3万円ほどの
ことが多いようです。

 

 

他にも、フォトRFオーロラという治療方法もよく使用されています。

 

 

こちらの方法は、ニキビ跡が赤くなってしまった際にもよく使用されている方法です。

 

 

先ほどご紹介しましたIPLという光のほかに、RFという熱治療を混合した
複合治療方法です。

 

 

こちらの施術も、場所により料金は大きく異なります。
一般的に、1回の料金は2万円から5万円前後であることが多いようです。

 

 

他にもさまざまな方法がありますが、やはりレーザー治療は高額な治療方法と
なりますので、実施を検討される際には、カウンセリング等でよく内容を
確認されてから実施することをお勧めします。

 

■アトピーで肌が黒ずむ原因

 

アトピーが原因でお肌が黒ずんでしまったという人が少なくありませんが、
なぜアトピーでお肌に黒ずみができてしまうのでしょうか?

 

 

原因を知っておくことで、症状の改善方法も知ることができます。

 

 

今回は、アトピーで黒ずみ、色素沈着ができてしまう理由をご説明します。

 

 

■そもそも、黒ずみって何?

 

ではまず、黒ずみの正体から知ることにしましょう。

 

 

アトピーでできてしまった黒ずみは、色素沈着です。
色素沈着とは、メラニンがお肌の奥深くで沈着してしまい、その結果、
その沈着が黒っぽい色でお肌に見えてしまっている状態です。

 

 

肌の奥深くとは、角質層や真皮層と呼ばれる、
直接肌ケアのお薬などを塗ることができない層のことです。

 

 

黒ずみは、お肌の表面的な問題ではなく、お肌の深い箇所の問題だったのです。

 

 

■どうしてメラニンが沈着してしまうの?

 

メラニンは、お肌の奥深くに刺激が到達してしまうことで生成されます。

 

 

通常、お肌には刺激を防ぐためのバリア機能が備わっています。
そのバリア機能のおかげで、さまざまな刺激がお肌の奥深くにダイレクトに
届くのを防いでくれているのです。

 

 

しかし、アトピーの人の場合、お肌のバリア機能が低下してしまっているので、
簡単に刺激がお肌の内部に到達し、メラニンを生成しやすい状態になってしまっています。

 

 

通常、お肌のターンオーバーが正常に作用している場合には、
生成されたメラニンもひどく沈着することはないものです。

 

 

アトピーの人は、皮膚の炎症が大きく、お肌が正常なターンオーバーを繰り返すことが
できていないため、できてしまったメラニンがなかなか消えることができず、
蓄積、沈着してしまいます。

 

 

これが、アトピーでメラニンが沈着してしまう、つまり、黒ずみができてしまう仕組みです。

 

 

■ステロイド剤も黒ずみの原因に?

 

アトピーの人が使用する、ステロイド剤も黒ずみの一因になると言われています。

 

 

ただ、ステロイド剤を使用することで、すぐに黒ずみ、色素沈着が
生じるというわけではありません。

 

 

さまざまな情報がありますが、ステロイド剤自身に、メラニンを生成したり、
黒ずみを悪化させるという作用はありません。

 

 

しかし、ステロイド剤を長期間にわたって使用していると、
副腎皮質の活動が低下してしまうことがあります。

 

 

これは、ステロイド剤が、通常は副腎皮質から分泌されている物質であることが
原因であると言われています。

 

 

この副腎皮質の活動低下に伴い、メラニン細胞刺激ホルモンが放出され、
黒ずみの原因である、メラニンが生成されてしまうのです。

 

 

さらに、ステロイドは、空気に触れることで酸化し、過酸化脂質を生成します。

 

 

この、酸化を促している活性酸素が、角質層の細胞を刺激し、かゆみを生じさせ、
黒ずみを悪化させると言われています。

 

 

そういった意味で、ステロイド剤が黒ずみの一因となっていることが考えられます。

 

 

さらに、先ほどご紹介した通り、アトピーの人は、正常なお肌のターンオーバーが
行われていないため、できてしまったメラニンを消すことができず、
どんどんと沈着していってしまうのです。

 

 

■アトピーの人は保湿ケアを万全に。

 

長期間アトピーに悩まされている人は、
お肌の保湿力が低下してしまっていることが多いものです。

 

 

この保湿力の低下、つまり乾燥も、お肌の内部にまで刺激が到達する最大の原因とも言われ、
アトピーで黒ずみが生じる原因となっています。

 

 

アトピーの人のお肌は、通常の肌質に比べ、角質層が薄くなってしまっています。
そのため、角質層が外的な刺激を受けやすい状態になってしまっているのです。

 

 

角質層が薄いことで乾燥にも弱く、ひび割れを起こしやすく、
そこから細菌などが侵入して炎症を引き起こします。

 

 

この炎症の跡が、角質内部に蓄積されると、濃い茶色に見えたり、
黒ずみとしてお肌の表面から見えてしまうようになります。

 

 

そのため、アトピーの人は、お肌を乾燥から守ることがとても大切になってくるのです。

 

 

お肌を乾燥から守るためには、保湿力の高い化粧水や乳液が効果的です。

 

 

特に、お風呂上りは乾燥対策を万全にする必要があります。
お風呂上りは、一番お肌がうるおっているタイミングのような気がしますが、
実は、お肌についた水分が蒸発することで、お肌がどんどん乾燥してしまうタイミング
なのです。

 

 

アトピーの人は、お風呂上がりにはすぐに化粧水や乳液での保湿ケアを
する必要があります。
大げさではなく、水分を拭いたら、その場ですぐ保湿をするくらいでちょうど良いのです。

 

 

こうして保湿ケアをして、お肌を乾燥から守ることで、
角質層への刺激を最小限にすることができます。

 

 

このようなさまざまな刺激が原因で、「アトピーによる黒ずみ」は
生成されてしまっています。

 

■飲み薬のシナ−ル錠やトランサミン、塗り薬のハイドロキノンやトレチノイン軟膏で良くならない理由

 

長年アトピーに悩まされ、その後はアトピーによる黒ずみ、
色素沈着に悩まされてしまうと、本当につらいものです。

 

 

そこで、飲み薬や塗り薬で黒ずみの改善を試みる場合もあると思います。

 

 

実際、皮膚科等に相談した際には、シナール錠やトラサミンといった飲み薬を
処方されることも珍しくありません。

 

 

これらのお薬を使用して、確かに状況が改善したという声もありますが、
残念ながら、改善しない、または状況の改善がみられないため、
使用を中止してしまったという声も珍しくありません。

 

 

これらのお薬を使用して、改善がみられなかった原因を考えてみようと思います。

 

 

■シナール錠、トラサミンとは?

 

まず、シナール錠トラサミンについて簡単にご紹介します。

 

 

シナール錠は、ビタミンCとパントテン酸を配合した、複合ビタミン剤です。

 

 

メラニン色素の形成を抑え、皮膚の色素沈着やシミ改善のために用いられます。
妊娠中や授乳中などのビタミンC、パントテン酸不足の改善にも用いられるため、
比較的安心なお薬として知られています。

 

 

トラサミンは、さまざまな出血症状に関係する炎症効果のあるお薬です。
そのため、咽喉痛や充血、口内炎における口内痛など、幅広く使用されています。

 

 

■飲み薬で改善しない理由は?

 

これら飲み薬のうち、色素沈着によく使用されるのは、シナール錠かと思います。

 

 

飲み薬を服用して、状況が改善したという声と同時に改善がみられないという声も
多いのはなぜでしょうか?

 

 

その原因は、期間と皮膚の状況、ビタミンCの効果にあるかもしれません。

 

 

まず、期間です。
長年アトピーに悩まされてきた方の色素沈着は、状況がさまざまです。

 

 

真皮の奥深くまで傷が到達してしまっている場合には、なかなか改善は難しいものです。

 

 

このため、通常、飲み薬を服用し始めて、1年半から2年ほど経過しないと、
効果がみられないともいわれています。
短期間では、改善する症状ではないのです。

 

 

そのため、短期間の服用で効果がないと諦めてしまった場合、
改善しないままとなってしまいます。

 

 

また、飲み薬ですので、全ての人に効果があるわけではありません。
体質やお肌の状況によりさまざまです。

 

 

しかし、先ほどお話ししました通り、効果が表れるまでに長時間かかるため、
お薬が合っているかどうかの判断も、なかなか難しいものなのです。

 

 

次に、皮膚の状況です。
アトピーと一口に言っても、皮膚の状況はさまざまです。

 

 

現在、アトピーは改善して、色素沈着だけをケアすればいい場合もあります。
また、長年のアトピーにより、乾燥肌になってしまい、
黒ずみができやすい肌環境になってしまっている人もいます。

 

 

このように、乾燥肌になってしまっている場合や、バリア機能が低下したままの状態では、
飲み薬を服用しても、黒ずみのできる原因が解消されていませんので、
状況が改善することは難しいと思われます。

 

 

黒ずみの改善には、乾燥やお肌のバリア機能低下など、原因の対策が一番重要なのです。

 

 

最後にビタミンCの効果についてです。

 

 

ビタミンCは、ケアしたい真皮部分にダイレクトに届くことで、
お肌のターンオーバーを促進する効果があると言われています。

 

 

また、こちらに関しては、さまざまな情報がありますが、実は飲み薬で補給される
ビタミンCはメラニンの生成を抑制しますが、現在すでにできてしまったシミに関しては、
大きな効果はないと言われることもあるのです。

 

 

黒ずみはメラニンがすでに生成され、沈着してしまった状態です。
そのため、飲み薬によるビタミンCの補給では、状況が改善せず、効果が得られない
ということも考えられます。

 

 

■ハイドロキノン、トレチノインでも改善しない理由は?

 

これらは、よく併用して使用されることが多いお薬です。

 

 

ハイドロキノンは、メラニン色素が皮膚に沈着したものを取り去る働きがあります。
ここだけ聞くと、色素沈着に効果が絶大な気がしますが、
残念ながら、今回のようなケースには効果がないことが多いのです。

 

 

その理由は、ハイドロキノンが皮膚に浸透しにくいお薬であるためです。

 

 

アトピーによる色素沈着は、お肌の奥深くのダメージであることが多いのです。
それに対し、ハイドロキノンは、皮膚の表面に作用するため、お肌の美白剤とも呼ばれます。

 

 

この、お肌へ浸透しにくいということを改善するため、
トレチノインを併用することがあるのです。

 

 

トレチノインは、お肌のターンオーバーを促進します。
このことで、メラニン色素を早く排出することができますので、メラニンを抑制する
ハイドロキノンと併用することで、効果が大きくなると言われています。

 

 

ただ、残念ながら、トレチノインで促進されるターンオーバーは、表皮部分のものなのです。
これらのお薬を併用して得られる効果は、真皮よりもお肌の表面に近い、
表皮部分へのものであると言えます。

 

 

このことが、アトピー後の色素沈着改善に大きな効果が期待できない理由です。

 

■ピーリングジェルで良くなる?

 

最近、美肌を目指すための方法として、ピーリングジェルというものが話題になっています。

 

 

使用することで、お肌の古い汚れがすっきりなくなり、ツルツルの美肌になると、
メディアなどでも紹介されることがあります。

 

このピーリングジェルでアトピーによる色素沈着、黒ずみを改善することは
できるのでしょうか?

 

 

実際、汚れた状態にも見えてしまう黒ずみをどうにかしようと、
一生懸命お肌をこすって洗っているという人もいます。

 

 

今回は、ピーリングジェルの美肌効果と、黒ずみに対する効果をご紹介します。

 

 

■ピーリングジェルとは?

 

話題のピーリングジェルですが、名前は知っているけれど詳細は知らないという人も
多いのではないでしょうか。

 

 

ピーリングジェルと一口にいっても、実はその内容は、大きく分けて
3種類ほどのものがあります。

 

 

まず、フルーツ酸を使用したピーリングです。
こちらの方法が、一番目にする機会が多いものかもしれません。

 

 

一般的に、ドラッグストア等で購入するピーリングジェルは、このフルーツ酸を
使用したものが多いようです。
医療機関でも使用されることがありますので、一番一般的な種類のものです。

 

 

次に、スクラブタイプのものがあります。
こちらは、ジェル内の粒子を使用して、お肌をこすり、肌表面の汚れなどを
除去する方法です。

 

 

粒子で毛穴の中をごっそりきれいにしたり、お肌の角質をはがし取るようなイメージです。

 

 

ジェルに含まれる粒子の硬さはさまざまで、硬いものになるとお肌にかなりの
刺激があると言われています。
敏感肌の人などは、使用前にお肌への影響をよく確認する必要があります。

 

 

最後に、酵素タイプのものがあります。
こちらが、これまで紹介したなかで一番お肌に優しい方法であると言われています。

 

 

フルーツ酸ピーリングでもお肌が荒れてしまうという人もいますので、
その場合には、この酵素タイプを併用することによって、お肌の負担を軽減します。

 

 

このようなさまざまなジェルを使用して、お肌の古い角質や毛穴の汚れを除去し、
美しいお肌を目指すのが、ピーリングジェルです。

 

 

■ピーリングジェルで黒ずみ改善はできる?

 

アトピー後の黒ずみは、お肌が汚れたような色になってしまっていることがあります。
そのため、お肌表面が汚れている気がして、何度もゴシゴシ洗ってしまったりすることが
あります。

 

 

そのような視点でみると、このピーリングジェルはお肌表面の汚れを
ごっそり除去することができるものですので、アトピー後の黒ずみ、
色素沈着に対しても有効なように思われますが、どうなのでしょうか?

 

 

実は、ピーリングジェルの使用だけでは、残念ながらほぼ効果がないと思われます。

 

 

その理由は、ピーリングジェルの効果がとどく範囲にあります。

 

 

ピーリングジェルは、ここまでご紹介しました通り、お肌表面に使用します。
洗顔後などの清潔なお肌に、ピーリングジェルをなじませ、
優しくマッサージすることで、古い角質を除去していきます。

 

 

この方法で除去できる角質は、お肌表面から、深いところでも
表皮の上部くらいまでの汚れです。

 

 

アトピー後の色素沈着、黒ずみはそのさらに深い場所が問題となっています。

 

 

アトピーの炎症や、外部からの刺激等が、バリア機能の低下した肌表面から
表皮のさらに奥、真皮など深い場所に到達してしまうことで、
お肌の奥深くに傷を作ってしまいます。

 

 

この傷やひび割れた跡などが、表面に見えている状況が黒ずみの原因なのです。

 

 

そのため、いくらお肌の表面をきれいにしようとピーリングジェルで
角質除去を実施しても、黒ずみの直接的な改善にはならないと思われます。

 

 

しかし、ピーリングジェルがまったく効果がないというわけではありません。
ピーリングジェルは、お肌の汚れや角質を除去し、
お肌に美容成分が浸透しやすくしてくれます。

 

 

そのため、ピーリングジェルを使用してお肌を清潔に、やわらかくし、
美容成分を含んだ化粧水やジェル等を使用することで、
効果が大きくなることが考えられます。

 

 

ピーリングジェルのみで黒ずみ対策をすることは難しいかもしれませんが、
美容成分を含んだケア用品との併用で、効果が大きくなることが期待できます。

 

 

■ピーリングジェルでお肌環境が悪化する?

 

ピーリングジェルの使用にあたっては、注意したいことがあります。
使用方法によっては、状況を悪化させてしまう危険性もあるのです。

 

 

アトピーを起こしてしまった肌は、通常の状態よりもとても敏感な状態です。
さらに、長期間アトピーに悩まされてきたという場合には、
著しくお肌表面のバリア機能が低下してしまっていることが考えられます。

 

 

この状態で、ピーリングジェルで角質をこすり、除去しようとすると、
想像以上の刺激をお肌に与えてしまうことになります。

 

 

特に、先ほどご紹介したピーリングジェルの種類のなかでも、
スクラブタイプのものは要注意かもしれません。

 

 

お肌に刺激を与え、バリア機能が低下した肌から、更にお肌深部に刺激が伝わり、
最悪の場合には、黒ずみの改善どころか、新たな黒ずみの原因をつくりかねません。

 

 

また、お肌の表面の角質を除去するため、ピーリングジェル使用後は、
美容成分などが届きやすい反面、通常よりもお肌が乾燥しやすい状態になっています。

 

 

乾燥は、アトピーにも、黒ずみにも大敵です。
くれぐれも、お肌をきれいにしようと使用して、お肌の状態を悪化させることがないよう、
よく検討してから使用するようにしてください。

 

 

■肌のターンオーバーを促進する必要性と美容成分

 

アトピー後のお肌の色素沈着、黒ずみの対策には、お肌のターンオーバーを
促進することが大切だと言われます。

 

 

よく耳にするターンオーバーという言葉、なんとなく知ってはいるのですが、
実際どのような作用を指すもので、どのような効果があるのか、
実はあまり知られていないものなのです。

 

 

「お肌のターンオーバー」にも、実はいろいろと種類があります。

 

 

今回は、お肌のターンオーバーの種類と必要性、また、
ターンオーバーを促進するために有効と言われている美容成分についてご紹介します。

 

 

■お肌のターンオーバーに種類がある?

 

お肌は、表面に近い表皮部分と、更にその奥に、真皮と呼ばれる深層部分があります。

 

 

お肌に直接外的要因で傷などができてしまった場合、
その多くは時間とともに消えてきれいになります。

 

 

この時に作用してくれているのが、ターンオーバーの働きなのです。

 

 

お肌は常に生まれ変わっています。
この生まれ変わりこそが、お肌のダメージを修復してくれているのです。

 

 

ターンオーバーが正常に働いていない状態は、お肌のダメージがクリアされることがなく、
蓄積し、傷痕や色素沈着などとして残ってしまうケースがあります。

 

 

今回ケアしたい、アトピー後の色素沈着、黒ずみも、お肌の深層部にできた傷が
修復されないことが原因と考えられています。

 

 

傷を修復するために、ターンオーバーはとても大切な作用なのです。

 

 

このターンオーバーの作用は、お肌の表面も深層部分でも、
同じようなことが起こっています。

 

 

しかし、大きく異なっているのは、その頻度、期間です。

 

 

まず、お肌表面のターンオーバーは一般的に28日程度の周期だと言われています。
もちろん、28日経過したら急にお肌が一新されるわけではありません。

 

 

細胞は常に生まれ変わっており、その個々の細胞の生まれ変わり周期が、
約28日と言われているのです。

 

 

それに対し、深層部分、真皮のターンオーバーは、さまざまな研究がありますが、
5年から7年とも言われたり、
積極的にケアをして働きかけない限り、自然には起こらないとも言われているのです。

 

 

ターンオーバーは、一度おきることで、お肌がすっきりきれいになるわけではありません。
何度も繰り返していくことで、だんだんとダメージを除去し、お肌が修復されていきます。

 

 

そう考えると、真皮のターンオーバーは、本当に長い期間を要するのだと
いうことがわかると思います。

 

 

お肌の深層部の傷を修復するため、真皮のターンオーバーを促進することが大切なのです。

 

 

■真皮のケアは、ターンオーバーとコラーゲン

 

ここまで、お肌のターンオーバーの種類についてご紹介してきました。

 

 

今回ケアしたい、アトピー後の色素沈着、黒ずみは、
一般的に深層部分である真皮の傷が原因と考えられています。

 

 

そのため、お肌の深層部分である、真皮のターンオーバーを促進する方法をご紹介します。

 

 

「お肌のターンオーバー促進」とうたっているケア用品はたくさんありますが、
それらのどれでも、今回のケースにおすすめというわけではありません。

 

 

真皮のケアにおいて一番重要なことは、お肌にしっかり浸透し、
真皮までケア成分が届くことです。

 

 

せっかくのケア成分も、深層部まで届かなければターンオーバーを促進する
効果を発揮してくれません。

 

 

そのために注目されている成分が、葉酸成分と、浸透力の強いビタミンCです。

 

 

葉酸成分は、真皮のターンオーバーを促進すると言われ、
ストレッチマークのケア用品にもよく配合されています。

 

 

ストレッチマークと呼ばれる、真皮の傷修復でも、効果が高いと話題の成分です。

 

 

浸透力の強いビタミンCも、近年注目されている美容成分です。
商品によって表記方法が異なり、高浸透ビタミンCや、
ビタミンC誘導体などと言う名称で記載されていることもあります。

 

 

ビタミンCは、コラーゲンの生成を促進します。
真皮は、70%がコラーゲンでできているとも言われていますので、
この真皮部分にまでビタミンCをしっかり浸透させることが、
真皮のケアにつながるのです。

 

 

他にも、真皮のケアに特化した商品には、たとえば、ピュアセリンオイルという名称の
成分を配合することで、べたつきがちで浸透力にかける有効成分を、
お肌の深部にまで浸透させることができるようにしたものもあります。

 

 

直接触れることのできない真皮部分のケアには、浸透力が不可欠です。

 

 

お肌の深層部分にまで有効成分を到達させて、お肌の修復とターンオーバーを促進し、
真皮が生まれ変わる手助けをしてあげましょう。

 

 

真皮の傷が修復されていくためには、周期が長いと言われる真皮のターンオーバーを
促進していくことが一番なのです。

 

 

そのために、浸透力の高い、美容成分を含んだケア用品を使用することをおすすめします。

 

■肌を柔らかくするために必要な美容成分

 

せっかくお肌のケアを実施しようとしても、お肌が柔らかい状態でなければ、
有効成分が浸透していってくれません。

 

 

有効成分をしっかりとお肌の深部にまで届けることができるよう、うるおった、
柔らかいお肌を作りたいものです。

 

 

今回は、そんな柔らかいお肌を作るために着目されている美容成分をご紹介します。

 

 

■糖化の予防

 

最近、話題になっている「糖化」という現象をご存知でしょうか?

 

 

糖化は、お肌が老化していく最大の原因とも言われ、肌の弾力が失われて
硬くなってしまう現象のことです。

 

 

お肌を構成するコラーゲンなどのタンパク質が、体内に取り込んだ糖分と結びつくことで、
糖化成分が蓄積され、この「糖化」という現象を引き起こします。

 

 

糖化は、柔らかいお肌を目指す際の大きな敵です。

 

 

この対策として注目されている美容成分が、カミツレ花エキスやサンザシエキス、
ヨモギ由来エキスなどです。

 

 

ヨモギ由来エキスは、ポーラの商品にYACエキスという名称で配合され、
真皮層にまで深く到達する成分と話題になりました。

 

 

今回は美容成分に特化してご紹介しましたが、糖化は食生活の見直しなどでも
予防ができると言われていますので、美容成分の使用とともに、
ぜひ生活習慣も見直しも実施したいものです。

 

 

■お肌のうるおいを留める

 

お肌が柔らかい状態というのは、乾燥せず、十分にうるおいがとどまった状態です。

 

 

そのために注目されている美容成分が、セラミドです。

 

 

セラミドは、人間のお肌にもともとある成分のひとつで、
お肌に水分や油分を留めてくれる、保湿成分です。

 

 

お肌のバリア機能として働く「細胞間脂質」の約半分が、実はこのセラミドなのです。
セラミドの働きで、お肌表面に水分や油分のバリアをつくり、
乾燥や外的刺激がお肌の奥に到達するのを防いでくれています。

 

 

重度の敏感肌や、アトピーの発症の一因が、このセラミド不足とも言われるほど、
重要な成分なのです。

 

 

セラミドにも、天然セラミドと
酵母などから合成された天然型と呼ばれるセラミドがあります。

 

 

お肌に吸収されやすく、効果が高いと言われるのは、天然セラミドです。
ケア用品を選択する際に、一度確認するようにしてみてください。

 

 

■あわせて配合されていると嬉しい成分

 

先ほどご紹介したセラミドとあわせて、ヒアルロン酸やコラーゲンの成分も
含まれていると、お肌をよりうるおわせ、柔らかくする効果を期待することができます。

 

 

ヒアルロン酸は保水性がとても高いことが特徴です。
また、コラーゲンは、お肌にとって、とても重要なものです。

 

 

今回、アトピー後の黒ずみのケアについてご紹介してきましたが、
その際にケアしたい真皮部分は、その70%がコラーゲンでできています。

 

 

コラーゲンは弾力性が高く、繊維状の組織で細胞同士を結合させ、
保水性の高いお肌を作ってくれます。

 

 

■新型ビタミンC誘導体

 

お肌に必要不可欠なビタミンCですが、なかなかお肌に補給することが難しいものです。

 

 

ビタミンCは、先ほどご紹介したコラーゲンを生成するために必要な成分で、
お肌にハリとうるおいを与え、柔らかいお肌を作ってくれます。

 

 

そのビタミンCをお肌の奥深くまで浸透しやすくし、
お肌のターンオーバーを促進してくれるために有効と言われているのが、
この新型ビタミンC誘導体です。

 

 

ビタミンCの誘導体には、お肌に吸収されやすく即効性のある水溶性ビタミンC誘導体と、
低刺激でお肌の奥深くまで浸透しやすい油溶性ビタミンC誘導体というものがあります。

 

 

しかし、水溶性ビタミンC誘導体には、刺激が強く、使用後に乾燥しやすいという
欠点があります。

 

 

また、油溶性は刺激が少ないぶん、お肌に浸透するのに時間がかかり、
効果に即効性がないと言われています。

 

 

この、水溶性の即効性と油溶性の浸透力を兼ね備えたものが、
新型ビタミンC誘導体と呼ばれるものです。

 

 

お肌の奥までしっかり浸透しますので、肌内部の保湿効果を高め、
ターンオーバーを促進して柔らかいお肌を作ってくれます。

 

 

■ピーリングジェルも効果的

 

美容成分という話とは少しそれてしまうかもしれませんが、
先にご紹介しましたピーリングジェルも、柔らかいお肌を作るために有効な方法です。

 

 

お肌表面の角質を除去し、ケア成分が浸透しやすい肌を作ってくれます。

 

 

ピーリングジェルの中でも、フルーツ酸を使用したものが一番おすすめです。
AHAと呼ばれるアルファヒドロキシ酸のフルーツ酸でお肌のピーリングを実施すると、
古い角質を除去しつつ、お肌のターンオーバーを正常化してくれます。

 

 

ただ、先にもご紹介しました通り、ピーリングを実施することは、
お肌を柔らかくすると同時に、肌表面のバリア機能を
一時的に低下させてしまうことにもなりますので、
実施後の保湿ケアを十分にするようにしてください。